文具・紙・塗料・化粧品など
御国色素では、筆記具や折り紙などに使われる有機色素から化粧品、建材まで、幅広い分野における研究を行っています。
高い機能性と品質を備えた顔料分散液
●筆記具用顔料分散液
ボールペンなど筆記具に使用されるインクは従来、染料が用いられておりましたが、
耐水性や耐光性などの問題により、徐々に顔料に代わられてきています。
しかしながら、粒子の大きな顔料ではスムーズなインク供給が難しく、
高度な分散技術と長期に渡って顔料が再凝集しない安定化技術が求められてきました。
御国色素では、
顔料分散液の微粒化・分散および
安定化技術における鋭意研究を重ね、
筆記具用インキの顔料化における諸問題を解決しました。
ボールペン、サインペン、マーカーなど、
御国色素の各種筆記具用顔料分散液は、高い市場の評価を頂いています。
●紙着色用顔料分散液
御国色素では、紙(パルプ繊維)の着色に用いられていた染料を顔料に変える研究から会社をスタートし、やがて折り紙着色の分野へと展開を進めました。まだ折り紙の着色に染料が用いられることが一般的であった当時、染料の難点とされていた耐光性の向上、水への溶け出しを防止するとともに、子供が手にとり、時には口に入れたりすることも想定される折り紙における安全性の高さも向上させたいという、世の中のニーズに応える技術を見出しました。
現在も御国色素の紙着色用分散液は、当社の基盤技術の結集であり、紙着色・折り紙着色以外の用途でも、多くのお客様に高い評価を頂いています。
御国色素にとって、紙着色用顔料分散液の技術は事業展開の入り口となり、実績を積み重ね、成長するに至る、忘れられない技術となっています。
●塗料用顔料分散液
御国色素では、無機顔料・有機顔料・カーボンブラック・カーボンナノチューブ(CNT)などを用い、多岐に渡る顔料分散体を製造・開発しています。例えば、水性分散体では、界面活性剤を用いたタイプ・水溶性樹脂を用いたタイプなどの研究開発を推進しています。さらに有機溶剤分散体においても、豊富なラインナップからお客様のご要望に合わせてご提案させて頂き、多くのお客様にご使用頂いています。
また、紫外線吸収剤や遮熱顔料などの機能性フィラー分散液の開発にも取り組んでいます。
御国色素は、当社が得意とする分散安定化技術をベースとし、独自性があり、実用化を踏まえた分散液の開発はもちろん、過去より培った分散安定化技術を応用し、新事業への道を切り拓く材料開発の改革に挑戦しています。さらに大学や素材メーカーとの共同で研究を行い、次世代に向けた研究開発も同時に推進しています。